昨日の深夜、カチガラスのヒナ、カーコが死んでしまいました。
夜は段ボール箱の中で静かに寝ているはずのカーコが、昨夜はダンボールをコツコツと叩く音が聞こえたのでそっと中を覗いてみました。
するとカーコの体がねじれたようになっていて、動きも悪く、一目で一大事だということがわかりました。
すぐに私の手のひらに乗せ、携帯カイロで体を温めたり、ティッシュに湿らせたスポーツ飲料を口ばしに与えたりして様子をみました。
時折つむった目を開けたり羽を動かしたりすることがありましたが、スポーツ飲料を口を開けて飲み、羽を大きく一回広げたきり、動かなくなってしまいました。
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ヒナといってもちゃんと毛は生えそろっていて、あとは飛べるようになるだけに成長していたので、1ヶ月くらい家で育てて、上手に飛べるようになったら家の外にいつもいる親鳥に返してやろうと思っていたのですが・・・私の考えが甘かったようです。
我が家で過ごした10日間、それはもう元気で、食欲も旺盛、私の姿を見るとピィピィと足元に駆け寄ってくる姿はとても愛らしかったのですが・・・こんなに突然死んでしまうとは思ってもいないことでした。
何が悪かったのかいろいろ考えてみたり・・・
様子がおかしいと感じてすぐに動物病院の先生に診てもらい、薬まで飲ませたのに、それでもダメで・・・
最後は慕っていた私の手のひらで息を引きとったのだから・・・と自分を納得させてみたり。
それでも私の心は悲しみと後悔でいっぱいです。
今回の出来事は17年間、カチガラスの巣の近くに暮らしていて初めての経験でしたが、またヒナが落ちた時は、どんなに大きく成長していても県の方に連絡をして専門家に育ててもらおうと思いました。
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今朝は娘と二人で、動かなくなったカーコのまわりに玄関に飾っていたナデシコの花を敷きつめ、手を合わせました。
家の外に出て巣を見上げると、皮肉にも残った2羽のヒナが巣の上から電線にピョンと飛び移ることができるようになっていました。
カーコも天国で、きれいなメタリックブルーの羽を広げて思いっきり羽ばたいてほしいです。
カーコ、助けてあげられなくて本当にゴメンね。