早朝、愛犬
まるの散歩に出たら、家の前にある電柱の上でカチガラスのヒナがピィピィ、元気よく鳴いて巣の上に這い出てきているのが下から見えた。
だいぶ大きくなっているんだなぁと思って家の中に入った。
朝の支度をしている時、親鳥がいつもより「カチカチ」とうるさく鳴いているので娘が外を見ると、なんとカチガラスが猫を威嚇しているのが見えたそうだ。
そんなこともあるもんだ・・と思いつつ、娘を送り出すと、すぐに娘が戻り「お母さん、カラスのヒナが巣から落ちているよ!」と家の中の私に叫んだ。
慌てて電柱のそばに行くと・・いた、いた。
毛も生えそろって大きく成長したカチガラスのヒナが1羽。
落ちたヒナが猫から襲われそうだったから、親鳥が猫をつつくように威嚇していたのかもしれない。
このままではまた猫に襲われると思い、小さな箱に入れ、外に這い出ないように上からザルをかぶせた。
ヒナは外傷もなく元気だ。
時折無邪気にくちばしを大きく開ける。
捕獲してから1時間近く我が家の屋根では2匹のカチガラスが「カチカチカチ」とうるさく鳴きつづけていた。
かわいそうだが人間も親鳥も、ヒナをもとの電線の上の巣に戻すことはできない。
落ちたヒナはすでに大きく成長していて、飛べるようになるまでもう一息のようなので、どうにか死なずにすみそうな気がした。
県鳥にも指定している佐賀県のホームページを見ると、県が保護をして一人立ち出来るようになると人里離れた場所に放鳥するとあった。
それなら親鳥のいるこの近くで放鳥したほうが、後で親子の対面ができると思い、一人前に飛べるようになるまで面倒を見てみようと思った。
家の中にヒナを入れ、<落下ヒナのレスキュー>というサイトで育て方を調べてみた。
割り箸の先をくちばしにつけ、水分補給をする。
パンくずは消化不良をおこすから与えない。など、など・・。
これからは老犬の世話に加えて、カラスの世話も初体験だ。
ヒナが空を飛べるようになるまで・・がんばってみよう!