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小学生のがん教育とがんの子ども

2月6日(土)佐賀市のアバンセで開催された公開シンポジウムを傍聴しました。
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開会に先立って行われた子どもミュージカルのダンスや歌声に感心しながら医師からの子どものがんの昔と今の現状、実際に子どもの頃がんに罹った方の闘病生活や学校に復学してからの苦労など直接聞く機会を持ちました。

昔私の子どもだった頃、漫画やドラマで主人公の女の子が白血病というお話だと、それは不治の病で悲しい結末のお話しというのが暗黙の了解でした。

今回の佐賀県医療センター好生館小児科部長の稲田浩子医師のお話でも50年前はほとんど亡くなっていたようですが、今は約8割の子どもが小児がんと闘い普通の生活に戻っているようです。

しかしながら、楽しみにしていた学校に戻ってみると、髪の毛が抜け落ちた状態や薬の影響でムーンフェイスという丸い顔立ちに変わっていたりと容姿の変化に学校の友達も自分自身も戸惑いを隠しきれない部分が多く、病気前と全く同じ環境で生活するのが困難のようです。

また、外見ではわからない体調不良もなかなか学校の先生にも理解してもらえないという苦労が子ども自身も親御さんにとってもあるようです。
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(佐賀新聞掲載)
今朝の同じ佐賀新聞紙上に、高知県で性同一性障害の受験生に願書や受験票を本人が希望する性別で記入できる措置を取る方針を決めたとの記事が出ていました。

個人を尊重する今の時代において、がんを克服して学校に戻ってくる子供たちにも温かい目で受け入れる社会であってほしいと痛切に思いました。

また、このような子供たちと一緒に生活することで命の大切さを肌で感じるようにすべての子どもたちがなってくれればと思いました。

そして教育現場や社会に出てから接する大人の方たちにも理解を深めてもらい、がん経験をもつ子どもたちの未来が明るいものとなっていくことを心の中で願いました。
by nnhishikk | 2016-02-07 11:06 | お出かけ | Trackback | Comments(0)